たまりば

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プロの意識

『プロとしてお金を稼ぐというのはどういうことか、趣味でやるのと何が違うのか、若い時から考えなくてはいけないと思う。「俺はいい曲を書ける天才だ」といくら言ってみても、それにお金を払ってくれる人がなければ自称にすぎない。逆に500円でも千円でもギャラをもらえば、金額に関係なくプロフェッショナルの責任と権利が生じてくる。
---------- 省略 ----------
僕は職人の魂で仕事をしたいと思いますが、自分の昔の価値観や経験則にこだわり過ぎるとたちまち時代に取り残される。それを避けるためには必死に自己変革や学習を続けるしかないのです。
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自分はこれでいいのかという自問でしょうね。勢いと熱だけでは続かないのが仕事です。夢を抱きながらも、冷静さも併せ持って欲しいと思います。』

山下達郎(シンガー・ソングライター/音楽プロデューサー)

----------------------------------------------------------------2011.8.21朝日新聞『仕事力』より抜粋

現在、自宅で購読しているのは読売新聞(巨人ファンでも無いけど)だが、ネットでは日経・朝日・読売・産経・時事通信・REUTERS・AFPBBの7つはどんなに眠くても必ず毎日目を通すオレ。そんな昨日、朝日新聞サイトの記事で上記のコラムがあった。シンガー・ソングライター山下達郎氏のコラムだ。

この人の曲は世代を超えて幅広い層に受け入れられている。失礼極まりないが、ルックスでは...?ということはさておき、どうしてここまで長く活躍できるんだろう?その答えはきっとこのコラムにある。

オレの仕事と山下氏の仕事には何の接点も無い。大アーティストと一保険外交員だ。当然、キャリアも違うし業種も違う。でも"社会人"として、"仕事"をして、"お金"を稼ぐ、ということだけは勝手ながら共通している...ケタこそ大きく違うけど。

このコラムを読んで、ビビっときたな。特に一番最初の一文だ。
『プロとしてお金を稼ぐというのはどういうことか』

社会人になって以来この仕事を続けてきて、これまで涙を流して感謝されたことは何度もあった。事故で失った家族や身内に相談できないような事案について、相手保険会社や弁護士と交渉してきたことなど数え切れない。自分で言うのもナンだが、これまでかなりの人の安心を一手に引き受けてきたつもりだ。それはオレが自分の仕事に自信と誇りを持って日々を過ごしているから。そう、オレは保険のプロだから。

「世の中カネじゃない」と言ったって、何もしないでお金が湧いてくるわけじゃ無い。バイトだって、労働と時間の対価としてお金を得ている。株や為替だって、自分の判断を誤れば資産が吹っ飛ぶリスクを抱えた上で投資をするんだ。日本では投資で儲けることが"悪"のイメージこそ強いが、実際はそうでは無い。「リスクは嫌だけど儲けたい」...そんなのはムシのいい話だ。

勤務先や顧客から1円でも現金を受け取るのであれば、それなりの責任を持つのが当たり前。「今年のボーナスは少ねぇ~」とボヤいてる従業員は、それがその人の対価ってことだ。大リーガーが何億円も稼いでいるのは羨ましい限りだが、あれほど世界中からのプレッシャーを受ける毎日であることを考えれば、きっとその対価も妥当なものなんだろう。

こんなに睡眠時間を削ってまで仕事をしてるのに何でこれだけ?と思うことがこれまでたまにあったが、それはその時の"プロ意識"が足らなかったんだろうな。うすうす気づいていたけど(汗)、自分でソレを認めたくなかったから今まで"気づいていないフリ"をしていたんだろうな、オレ。このコラムを読んで実感したよ。

プロフェッショナルとして生きるならば、現状で思い上がっちゃいけない。常に変革と勉強を続けて冷静な判断を心掛ける。そうでなければプロがプロで居続けることはできないんだ。

オレならできる。オレならできるはず。



  • 2011年08月22日 Posted byゴンすけ at 22:13 │Comments(0)

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