収益の柱
ビジネスの世界ではいわゆる『収益の柱』は複数あった方が良い、と言われる。やみくもに手を出すという意味では無くて、複数の事業が連鎖的に相乗効果を生んで収益の基礎がより盤石になるという理由だ。ひと昔前のベンチャー企業だって会社が大きくなるにつれて複数の事業を持つようになる。Yahoo!やGoogle、Amazon、...ネットベンチャーの多くもそうだ。楽天なんかも決算書（営業利益は別として）を見るといつの間にかネットショップ事業に並ぶ売上をファイナンス事業で稼いでいる。Googleなんて、一体いくつの事業を持っているんだろうね。
ではそれを個人に置き換えるとどうなんだろう？大半の給与所得者は勤め先1社だけの収入で生活をやりくりしているものだ。今のところ、保険代理業を生業としているオレだってそれに近いものがある。しかし、最近のマクロ経済の動き、はたまたミクロ経済的に考えると、『収入源を1ヵ所に頼るというのはとても危険』と思えて仕方が無い。その1社がコケたら、中で働く人間も共倒れになる。正直言って、こんなことを思うようになったのは今になって感じたことじゃない。2006年にオレが扱う保険の引受保険会社である三井住友海上社が2週間の業務停止命令を受けた時に痛感した。「収益源の1社が処罰を受けただけで、オレの収益は完全に断たれるのか。」
幸い、その業務停止命令処分が保険会社に下されたときは"一時的"なもので済んだ。しかし、最近の急激な欧米経済不安、先が見えない円高問題、世界同時株安、ついでに電力不足による事業見直しに端を発して、たったこの数カ月の間に国内でも多くの業種で事業再編が始まった。三洋電機の社員達も親会社が中国企業になるとは思ってもみなかっただろう。数千人単位でのリストラも珍しくなくなった。ここで正社員の人員削減にメドがついたら、次に行われるのは数年ぶりの『派遣社員切り』だ。オレら保険代理店にはリストラこそ無いが、コミッション削減は毎年悪化の一途が続いている。さらに保険会社が代理店制度そのものにメスを入れたらどんなに大きな代理店だって一寸先は廃業だ。そうなる前に自己防衛策を考えねばならん。
サラリーマンであれば就業規則的に難しいのかもしれないが副業を持つということか？それはどうだろな。個人的には『副業』と言われる範疇の間は、"良くて小遣い程度"が限度なんじゃないかな。一時期流行ったアフィリエイトなんかはソレだよね。主力事業？収入？が断たれたとき、最低限の生活費が賄えるくらいじゃないと副業の意味が無いと思う。副業レベルから一事業に引き上げるためには、『主力事業に何かしら関連する事業』じゃないとうまく行かないような気がするな。
そして自分のことで置き換えてみる。オレの収益源はここ10年近く"損害保険事業"がほぼ100%であった。しかしそこへ数年前から大幅なコミッション削減が行われ、売り上げこそ毎年増収しているにもかかわらず代理店として手にする収益は毎年前年割れが続くことになった。10年前と比べると、40%ぐらいカットされたんじゃないかな。つまり"年収4割カット"ってことだ。さすがに危機感を覚えた。
そこでかなり近い業種ではあるが"生命保険事業"を第2の柱に見据えた。当時、生保は販売資格こそ持っていたが完璧なプレゼンができるほどの知識も持ち合わせていなかった。そして頑張った。頑張って頑張って、労力の8割近くを注ぎ込んで、ようやく全収益の30%くらいを生保事業で稼げるようになった。当面の目標は50%まで引き上げることだ。
そうは言っても収益源はまだ2本。今、オレは趣味とかではなく本気で"資産運用"を第3の柱に育てようと思ってる。『資産運用』というのはファイナンシャルプランナーとしても知識を身につけて損は無い。経済学科出身なのに学生時代は『経済』に全く興味が無かったオレだが、ここ数年は相当な勉強している...つもり。そしてまた都合の良いことに？今の世界経済、為替動向はかつて無いほど激しい教材になっている。英語が読めたらもっと情報を集められるんだろうけどな。語学ももっと頑張らんとね。
中途半端な副業ならやらない方がマシだと思うが、本気でやる2つ目、3つ目の事業ならばどんどんやってみるべきだと思う。机だって、4本脚の1本が折れたってひっくり返ることは無いさ！...重心バランスによっては倒れっけどさ。
ではそれを個人に置き換えるとどうなんだろう？大半の給与所得者は勤め先1社だけの収入で生活をやりくりしているものだ。今のところ、保険代理業を生業としているオレだってそれに近いものがある。しかし、最近のマクロ経済の動き、はたまたミクロ経済的に考えると、『収入源を1ヵ所に頼るというのはとても危険』と思えて仕方が無い。その1社がコケたら、中で働く人間も共倒れになる。正直言って、こんなことを思うようになったのは今になって感じたことじゃない。2006年にオレが扱う保険の引受保険会社である三井住友海上社が2週間の業務停止命令を受けた時に痛感した。「収益源の1社が処罰を受けただけで、オレの収益は完全に断たれるのか。」
幸い、その業務停止命令処分が保険会社に下されたときは"一時的"なもので済んだ。しかし、最近の急激な欧米経済不安、先が見えない円高問題、世界同時株安、ついでに電力不足による事業見直しに端を発して、たったこの数カ月の間に国内でも多くの業種で事業再編が始まった。三洋電機の社員達も親会社が中国企業になるとは思ってもみなかっただろう。数千人単位でのリストラも珍しくなくなった。ここで正社員の人員削減にメドがついたら、次に行われるのは数年ぶりの『派遣社員切り』だ。オレら保険代理店にはリストラこそ無いが、コミッション削減は毎年悪化の一途が続いている。さらに保険会社が代理店制度そのものにメスを入れたらどんなに大きな代理店だって一寸先は廃業だ。そうなる前に自己防衛策を考えねばならん。
サラリーマンであれば就業規則的に難しいのかもしれないが副業を持つということか？それはどうだろな。個人的には『副業』と言われる範疇の間は、"良くて小遣い程度"が限度なんじゃないかな。一時期流行ったアフィリエイトなんかはソレだよね。主力事業？収入？が断たれたとき、最低限の生活費が賄えるくらいじゃないと副業の意味が無いと思う。副業レベルから一事業に引き上げるためには、『主力事業に何かしら関連する事業』じゃないとうまく行かないような気がするな。
そして自分のことで置き換えてみる。オレの収益源はここ10年近く"損害保険事業"がほぼ100%であった。しかしそこへ数年前から大幅なコミッション削減が行われ、売り上げこそ毎年増収しているにもかかわらず代理店として手にする収益は毎年前年割れが続くことになった。10年前と比べると、40%ぐらいカットされたんじゃないかな。つまり"年収4割カット"ってことだ。さすがに危機感を覚えた。
そこでかなり近い業種ではあるが"生命保険事業"を第2の柱に見据えた。当時、生保は販売資格こそ持っていたが完璧なプレゼンができるほどの知識も持ち合わせていなかった。そして頑張った。頑張って頑張って、労力の8割近くを注ぎ込んで、ようやく全収益の30%くらいを生保事業で稼げるようになった。当面の目標は50%まで引き上げることだ。
そうは言っても収益源はまだ2本。今、オレは趣味とかではなく本気で"資産運用"を第3の柱に育てようと思ってる。『資産運用』というのはファイナンシャルプランナーとしても知識を身につけて損は無い。経済学科出身なのに学生時代は『経済』に全く興味が無かったオレだが、ここ数年は相当な勉強している...つもり。そしてまた都合の良いことに？今の世界経済、為替動向はかつて無いほど激しい教材になっている。英語が読めたらもっと情報を集められるんだろうけどな。語学ももっと頑張らんとね。
中途半端な副業ならやらない方がマシだと思うが、本気でやる2つ目、3つ目の事業ならばどんどんやってみるべきだと思う。机だって、4本脚の1本が折れたってひっくり返ることは無いさ！...重心バランスによっては倒れっけどさ。
